日本人の死因でもっとも多い病気、がん。
わたしたちも、そのリスクを知った上で、いかに自分自身を守っていくかを考えなければなりません。ではどのように捉えていくべきか。こうしたご要望の高まりの中、
戸塚ロイヤルクリニックでは「がん総合診療外来」を開設しております。
こちらに記載した情報が少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

これからのがん治療 総合的治療計画

がん総合診療外来担当 東京女子医科大学名誉教授 高崎 健

 がんに対して種々な治療法が進歩し治療成績が向上して来た結果、癌は治る病気となってきました。しかし同時にどの一つの方法もそれ一つで癌を完治できないという治療限界もはっきりとして来ました。今後はそれぞれの治療法の特徴を生かし組み合わせて総合的治療を行って行かなければなりません。癌治療に対する現在の有り様を踏まえ、今後の癌治療の方向性についてお話します。

癌は全身病である

 癌に対する診断技術は近年特に進歩を遂げて来て居り、癌の局所での広がり方は精確に把握できるようになって来ています。そして治療にあたって局所の病態に基づき治療法が検討されて来ました。しかしながら癌は単に癌が出来ている臓器などの局所の問題ばかりではなく全身的な病気なのです。本来人のからだには癌などが出来ないように免疫力による生体防御機能が備わっているのです。にも拘わらず癌が出来てしまったということは本来働くべき免疫機能が十分に働かなかったという看所的および全身的な身体の事情があったことを意味しているのです。したがって癌局所ばかりではなく、全身的な病気として考えて行かなければならないのです。

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高崎 健先生プロフィール

高崎先生写真昭和42年千葉大学医学部卒業。翌年東京女子医科大学消化器病センター(中山外科)入局。平成6年同主任教授、平成12年同大学消化器病センター所長に就任。平成18年同大学名誉教授。現在は、日本専門医制評価・認定機構理事、日本医療学会幹事、日本肝胆膵外科学会理事、日本消化器外科学会名誉会員、日本外科学会・日本外科連合学会・日本癌治療学会などの特別会員。がんの世界的権威である中山恒明博士(中山メディカル創設者)の愛弟子。東京女子医科大学で40年間がんの診断と治療に取り組んできた日本における消化器がんの第一人者。

がん総合検診の重要性

がんは現在では死亡原因の第1位となっており、近代医学の進歩により他の疾患での死亡率が下がるのに対し将来的には人は何れかのがんで亡くなる時代となると言われています。究極の生活習慣病であるがんから自分自身で身を守らなければなりません。これまでのがん検診はがんの早期発見を第一の目標としていますが、今回さらに検査内容を拡げ、がん発生のリスクの診断も行うことを目標とし、検診の効率化を図ると共に可及的にがんのリスクを減少させる対策を建てるという新しい検診内容としました。このような考え方に沿ってがんの早期発見ばかりではなくがん予防を目指した検診システムを考えております。

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がん予防について

一次予防  癌にならないように生活習慣の改善。
二次予防  癌の早期発見のためのがん検診。
三次予防  再発予防対策。

現在国もがん予防の啓発に取り組んで来ています。
これまではがんの早期発見をめざしたいわゆる二次予防でありましたが
大切なことは一次予防を考え、個人個人が取り組んで行くべきであります。

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